7月28日、IRAFFでは、株式会社シンク・ネイチャー代表取締役CEOの久保田康裕先生をお迎えし、セミナーを開催しました。久保田先生は、生物多様性や自然資本を科学的なデータとして捉え、その知見を社会の意思決定やビジネスへとつなげる取り組みを進められており、株式会社シンク・ネイチャーでは、ネイチャーポジティブの実現に向け、生物多様性データの分析や可視化を通じて企業や地域の取り組みを支援されています。
IRAFFでは、リジェネラティブな農林水産業を考えていくうえで、自然環境の変化をどのように把握し、その情報を研究や地域、企業の意思決定につなげていくのかは、とても重要なテーマだと考えています。そこで今回、サイエンスと社会実装の両方の視点を持つ久保田先生にお話しいただきました。
当日は、現地参加とオンライン参加を合わせて50名を超える方々にご参加いただきました。 会場だけでなくオンラインからも多くの方が参加し、このテーマへの関心の高さがうかがえるセミナーとなりました。
今回のセミナーでは、生物多様性をどのように捉え、データとして可視化するのかという高度なサイエンスの話から、環境データを集めることの重要性、そのデータをどのように扱い、企業や地域の意思決定に生かしていくのかまで、幅広いテーマについてお話しいただきました。


講演後の質疑応答も大いに盛り上がり、参加者からは、生物多様性を評価する方法や環境データの精度・取り扱いについての質問をはじめ、研究成果を社会へどう届けていくのか、さらにはスタートアップやビジネスに関する質問まで、次々と声が上がりました。
一つの質問をきっかけに議論がさらに広がる場面も多く、私たち主催者にとっても、参加者の関心がどこにあるのかを直接感じることのできる、とても刺激的な時間となりました。
特に印象的だったのは、サイエンス、環境データ、社会実装、そしてスタートアップが、それぞれ別々の話ではなく、一つにつながっているということです。
リジェネラティブな農林水産業を実現していくためには、自然環境の状態を科学的に捉えること、そこで得られたデータを社会の中で使える形にすること、そして実際の行動や新しい事業へとつなげていくことが欠かせません。
今回のセミナーは、IRAFFとしてこれから取り組んでいきたいテーマを、参加者の皆さんと一緒に考える良い機会となりました。
これからもIRAFFでは、研究分野や立場を越えて人が集まり、さまざまな問いやアイデアが交わる場をつくりながら、リジェネラティブ農林水産業の可能性を広げていきます。